私は、コクリと頷いて お母さんが 口を開くのを待った。 「あのね お母さん、 好きな人ができたの。 そして、その方と…… 籍を入れることにしたの」 お母さんは 食卓テーブルの椅子に 座って私の目を見て言った。 は? 好きな人? 籍? お母さん何言ってるの? 私の名字が変わるの? そんなことより、 「意味わかんないよ…。 お父さんは、どうなるの!? お母さんはもうお父さんを、 好きじゃないの!?」 私はつい感情が入って 大声でお母さんに 言ってしまった。