『あの…槙原さん』 「なに??」 『そういうの、あんまり言わない方がいいかも』 え? そういうの、って? 『褒めたりされると期待しちゃうから…俺も期待しちゃったし…槙原さんにそういう気あるのかな、って』 期待…? それって…そういうこと…だよね? 『ごめん、忘れて…また話そう』 山下くんは走り去ってしまった。 どうしたんだろう。 今日は色んな人にドキドキ させられてる…。 私はひとりで帰った。