天使くんとメモリー



一瞬フワッと浮かんだ感じがし、その後地面に足がついた感じがした。


「ココは…」


大きなすべり台に、みどりのベンチ。

そして、その周りには小さなツボミをつけた大きな桜の木が植えられていた。


「2002.3/31」


突然、隣にいた天使くんがつぶやいた。


「え…?」


「今来た世界の時間。君…莉奈が引っ越す一年前」

「 ‼︎ 」


本当に過去に来たってこと⁈

でもなんで…


「今の健斗くんに合わせればいいんじゃないの?」


私は、疑問に思ってた事を口にした。


「願いを叶えるためには、いろいろ決まり事があるんだ。」


そして、話してくれた決まり事。


[ 1.人間の願いを叶えるのは、その人の一生に一回の大事な願い。]


[ 2.願い人を十分に満足させること。]



[ 3.使い人の正体を人間に明かさない。]



[ 4.願い人と恋人にならない。]



[ 5.願い事が叶ったら、速攻に霊界に戻る。]



「…と言う事だから、満足させるため…あと本当に本人なのか確認させるために過去に来たんだ。」


なるほど…

天使くんもいろいろ大変なのね。


「えーと、使い人って天使くんの事だよね。霊界……ってあるの⁈」


「あるよ。神様がいるところ」


それと…一番気になったのは



「一生に一回の大事な願い事…コレが一番大事な願い事って事だよね?」


「そうだね。莉奈は、前から勘が鋭いでしょ?」


莉奈って…まぁ、いいけど。


「勘…」


確かに

今日雨降りそうーって思って傘持っていったら雨降ったり…


今日は遊ばないほうがいいかもーって思って誘い断ったら午後から腹痛ひどかったり…


「鋭い、かも」


「幼い莉奈は、勘を働かせて今日の願いを言ったんだ。」


「それが、大事な願いだったと…」



たぶん、

幼い莉奈は当たってる。


健斗くんに、会えるんだ。




莉奈が見ることの出来なかった、


過去の健斗くんに…。



「…約束、覚えてるかな。」


「莉奈、そろそろ移動するよ?」


「あっ、うん‼︎」



莉奈は天使くんの後に付いて行った。