天使くんとメモリー

願い?

「私、願い事なんてしてないけど…」


「君は…10年前に願い事をしたんだ。
"10年後の私の願いを叶えて"ってね」

なんで過去の私が、未来の私に⁇

ダメだ……混乱してきた。

「あなた、何者⁇」

「僕は……天使とでも言っておこうか」

天使?

「神様に言われて来た。さぁ、君の願いは何?」

私の願い…

私の願いは……

「健斗くんに会いたいっ!」

私の初恋の人、健斗くんに。

「さぁ、行きましょう。あなたの過去に」

そう言って、フッと笑った天使くん。

グイッ

天使くんに腕を引っ張られ、手で視界を塞がれた。

「へっ⁈」

私が驚いている間に

リーンリーンリーン

と、鐘の音が3回聴こえた。