いつの間にかもう片方の手はピッチャーの上にかざされ、手のひらで蓋をしているような状態になっている。
すると怜央はおもむろに何語かもわからないような奇妙な言葉を呟き……ピッチャーの上からそっと手を離した。
まさかと思いながらピッチャーを覗き込んだあたしは、目を見開いて驚く。
そこには牛乳がちゃんと入っていたから。
「え? ウソ? なんで?」
「だから言ったじゃん。オレ、魔法使いなんだってば」
怜央は得意げにそう言うけど。
そんなこと信じられないあたしは、いやいやいやと、頭を数回横に振る。
「絶対、何か仕掛けがあるでしょ?」
そう言って彼の両手首を掴む。
すると、怜央はパッと手のひらを開いて、あたしに見せてくれた。
じっと目を凝らして見るものの、仕掛けらしきものはどこにも見当たらない。
まさか、本当に……。
「……怜央は、魔法使いなの?」
すると怜央はおもむろに何語かもわからないような奇妙な言葉を呟き……ピッチャーの上からそっと手を離した。
まさかと思いながらピッチャーを覗き込んだあたしは、目を見開いて驚く。
そこには牛乳がちゃんと入っていたから。
「え? ウソ? なんで?」
「だから言ったじゃん。オレ、魔法使いなんだってば」
怜央は得意げにそう言うけど。
そんなこと信じられないあたしは、いやいやいやと、頭を数回横に振る。
「絶対、何か仕掛けがあるでしょ?」
そう言って彼の両手首を掴む。
すると、怜央はパッと手のひらを開いて、あたしに見せてくれた。
じっと目を凝らして見るものの、仕掛けらしきものはどこにも見当たらない。
まさか、本当に……。
「……怜央は、魔法使いなの?」


