あの夏のキミへ

1階に降りて渡り廊下の手前まで行く。

目の前の閉まっている鉄の扉の薄汚い小窓から、いつもと変わらず健在している渡り廊下が見える。

開いてますように!と祈りながら冷たいドアノブに手をかけて右にひねった。

ガゴッ

…薄々思ってはいたけど、やっぱり鍵はかかっていて、ちょっとショック。

でも鍵がかかっているのは事実なのだからしょうがない。

諦めて、思い切って2階の職員室の前を通ることにした。