「いやね、由貴ちゃん
そりゃチクりたいよ。本社にも言いたいよ。けど私が多分飛ばされるんだよ…。女って本当損な役回りだよね。」


茜は、もう諦めている。
私が茜の立場だったら…


やっぱり、なにも言えないかも…。



「それより由貴ちゃん!坂嶋さんとはどうはのよ~。羨ましいよ、由貴ちゃん。坂嶋さんって社内でもめっちゃモテてるじゃん?
そんな彼からアプローチされるなんてさ!」


そう。坂嶋さんは社内でも人気ある男性社員。
そして、出来る男。
プライベートでも優しくて男らしい。

そんな彼が何故に私に告白してくるのか
意味不明だ。