「………い」
「……おい」

「おいっ‼︎起きろ‼︎‼︎‼︎」
「⁉︎」

なんだよ!今更話しかける先生とか…


「やっと目ぇ覚めたな」
そこには茶髪で癖っ毛な顔立ち整った爽やか系男子がいた
…………誰⁇⁇
「お前さぁ、朝っぱらから寝るとかマジ対した度胸だよなー!せっかく俺、自己紹介してたのに」
…あぁ、あの転校生か
「俺、秋瀬歩!趣味はサッカー 特技もサッカー‼︎もちろん、サッカー部に入部するつもりだ!これからも、隣の席同士よろしくな」
…どんだけサッカー好きなんだよ
ってか、今、隣の席って言ったよね⁉︎
マジ面倒な奴増えちゃったんだけど‼︎
最悪‼︎‼︎


「お前の名前は⁇」
無視無視っと
「…おい!聞いて……」
「歩くーん!そいつに話しかけないほーがいいよー‼︎」
その声の主は私をいつも馬鹿にしている女子2人組だった
「は?なんで」
「そっかー歩くん、転校したばっかだもんね ウチらが教えてあげるー」
「暗子さんとねぇ、目が合うと呪われたり、話すと冥界に連れて行かれるとか…とにかく、危ないから話しかけないほーがいいよ‼︎」


あーあ 言っちゃった 全部全部
別にいいのに 気にすることないのに…
…なんで、なんでこんな悲しい気持ちになってんだろ……


「……馬鹿か お前らは」
……え?
「?…どうしたの⁇歩くん…」
「そんなくだらない噂話している、お前らが馬鹿だって言ってんの‼︎」
「「⁉︎」」


……すごい!
あいつらにガツンと言っちゃう人なんて初めて見た…!

「お前こそ、あいつらにガツンと言わなきゃ駄目だろ‼︎」
「…!」
よ、余計なお世話だっつーの‼︎‼︎

私は顔を隠した
「おいっ!逃げんなよ‼︎」

それからも秋瀬はずっと何かグチグチ言ってきた
ホント、もう、しつこい‼︎
…だけど、なんでこんな涙が出そうになるんだろ……


高校生活がこの先どうなるのやら…