夢を見た
懐かしい中学校の制服を身にまとい、歩く私
そして、隣にはあいつがいた
その姿を現在の私が見てる
笑ってる中学時代の私
うんざりしたあいつ
表情が読み取れない高校生の私
その姿は、今の私にとって眩しく見えた
見るのが辛くて地面を向いたら、少し濡れているように見えた
…雨…かな…?
……ううん 違う
私、泣いてるんだ……
私は持っているハンカチで涙を拭って前を向いた
そこには、中学時代の私はいなくてあいつがいた
しかも、こっちを見てる
あいつは私に近づいて、こう言った
「…泣くなよ、望月」
どうして私だって分かるの…?
だけど、言えなかった
懐かしい声を聞いて、色々な想いが詰まって声にならなかった
その場で子供みたいにおもいっきり泣いた
あいつはそんな私をただじっと見ていた