世紀末パンデミック

体格のいい男の発した声に釣られて窓際の生徒は校庭を眺めていた。


体格のいい男は生徒から“頭本のとっつぁん”の愛称で親しまれていた。とっつぁん は白髪まじりだがハツラツとした中年だ。


とっつぁん の幼少期には 教育の場で稀に“暴力”があったらしい。今では考えられない事だ。


「すんません。許可の無い方はお引き取り願ってますんで。  …爺さん!?」


『??』


老人は返答しない。
補聴器でも忘れたのだろうか。


すると
次の瞬間老人が とっつぁん に掴みかかっていた。


『おぉ、とっつぁん に挑むのか!w  面白い展開じゃん』


俺は密かに高揚していた。
とっつぁん は柔道の有段者として有名だ。
なにしろ体格差が大きかった。