世紀末パンデミック

俺も荷物を持ち玄関へと向かった しかし、生徒が一斉に廊下に出た為進む事など出来なかった。


「とっとと進めや」
「痛っ!ふざけんなテメー」
「やめて!」


などという 叫び声が入り乱れる中俺は 玄関とは逆に向かう事にした。


『母さんたち 大丈夫かな?』


普段は別段 心配する事の無い俺もこの時ばかりは無事を祈っていた。


玄関へ向かうには逆の階段を降りて俺は体育館に繋がる渡り廊下から脱出を考えていた。
渡り廊下は左右に吹き抜けとなっており、そこから逃げられると考えた。


やはりこちらは生徒が居らず、足早に階段を目指した。


すると
「おい!ちょっと待ってくれ~」


聞き慣れた声で俺を止めるのは坂本だった。


「ひねくれてる奴の考えは同じだな!w」
どんな時も冗談を言いやがる

「言ってる場合か!それより アレみたか?」
と尋ねると

「あんなデカい声見ない訳ないだろ!」
と興奮気味に返答した。


「お前も家に帰るんだろ?」
と重ねて聞くと

「ちょっと心配だしな。」
と珍しく少し真剣な顔で答えた。