「また氷河の話なの?」


「よくお分かりで」


「何年の付き合いだと思ってんの!」


「あだっ」

水瀬ちゃんのデコピンが額のど真ん中に入った。


「ま、頑張んなよ!」


「ありがとー…」


水瀬ちゃんは足早に音楽室を出て行った。




…その時、私は見てしまったんだ。



音楽室の前で、



びっくりするくらい可愛い子と、氷河君が凄く楽しげに話してるのを…。








頭が真っ白になるってこういう事を言うんだね。


水瀬ちゃんこないだ言ってたね。


びっくりして頭真っ白になったって。