「もう、またですか先輩!いい加減ペペロンチーノ先輩って呼びますよ!」
「意味わからん!でもそこが良い!」
呆れた顔をしながらも私の背中を撫でてくれているのは、後輩の永星稚春(ナガホシチハル)。
彼氏もち(明日で二ヶ月)の彼女はいつも相談にのってくれるし、部活でも頼りになる自慢の後輩だ。
「で、氷河先輩がどうかしたんです?まあ何となく解ってますけど」
「さっすがちはるこちゃん!」
「何時ものことじゃないですか」
はあ、とちはるこちゃんは溜め息をつきながらねこふんじゃったを弾き始める。
ちはるこちゃんがねこふんじゃったを弾くのは、考え事をしている時の癖。
……なんか可愛い。

