助けるんだったら普通に助けてくれればいいのに、変な奴だ。
「…って早く起こしてよ!!寝息が!寝息がくるので!!」
「もう中二なんだし、貴方も自分の事は自分でやらなきゃだめよ?」
「お前は私の母さんか!!」
私と隼人がキャンキャンと犬猿の喧嘩を繰り広げていると、後ろからガタリと物音が聞こえた。
急いで振り返るとそこには寝癖のついた天使が……
「あれ氷河君起きたの、ちょっとお持ち帰りしようと思ってたのに」
「よかったな氷河、俺が犠牲になったお陰でお前の純潔(笑)は守られた」
「え?純潔?ってなに?」
首を右に傾け、頭上にはてなマークを浮かべる瀬尾君は、本当に可愛くて可愛くて…