あの氷河君が、




女の子に触れてる。


女の子も、満更でもなさそう……




「…先輩、あの子こないだ転校してきた一年生です」


「そ、うなんだ…へえ」


私の右手がだらりと下りる。





「…っ先輩!」




真っ黒になった視界の中、最後に映ったのは


一度も見たことのない笑顔を浮かべる氷河君と、


氷河君をぽかぽか叩く可愛い転校生の子と、


私に向かって手を伸ばすちはるこちゃんだった。