「しずくー、お兄ちゃんが美味しいごはんつくってやったぞー」
 
工藤雫 (くどうしずく)15歳
今日から行くはずのなかった高校ライフたのしみます。


今日はなにがなんでもおきてやんない。
高校なんていかないんだから。

あんな適当にテストやったのに受かったなんて嘘だ。
でたらめだぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!

絶対布団からでたやんないもーん。



ーーーガチャ…
あたしの部屋のドアが開く音がした。
勝手に開くはずのないあの音とともにいま1番ききたかった
声ががした。

「雫ー?しーずーくー?今日から学校だよー!この制服かわいーでしょ?雫もきてみてよー」


あたし、返事してないよ。
まだねてるよー1人の世界に入らないで、友理奈ちゃーん、まあねたふりだけどね。

福田友理奈 (ふくたゆりな)
あたしの神友、1番のともだちなの。
隣の家に住んでるからなかよしなんだよ。
行きたくない高校に行く理由はこの子。
すっごく可愛いのに自覚なくて、ちょー天然なの。たぶんお兄ちゃんは
友理奈がいればいくと思っておなじ高校にしたんだとおもう。最低な兄貴だー


「ねね、雫寝たふりなんかしちゃだめだよ。」

あれ、ばれてたのー?

「えへっばれてたー?っでその制服とやらはどこにあるの?」

友理奈が自分の制服をゆびさしている。
「ここだよぉー、かわいーでしょ。」
うん、かわいーよ。そこに制服があるのは
あたしにだってわかるよ。

「あ、もしかして雫の制服?それならねー、
リビングにおいてあったよ。」
そうだよゆりなちゃんあたしの制服を聞きたかったんだよ。
ぢゃー制服もしただしとりにいかなきゃね。

「ねぇ、友理奈」

「なぁにー?」

「なんで行くのあの高校だったの?」
最初からすごくきになってた。なんで、あんな馬鹿でかい高校にいかなきゃいけないのかって。


「あー、それかー。ゆりがいきたかったからだよ」
うん、それはわかるよ。なんでいきたいのかきいてるんだよー。

「うん、なんで友理奈はあの高校にいきたかったの?」
「あ、ごめんごめん。そういうことね。」
あー、そんな笑顔でいわれたらゆるしちゃう。
「うん、なんで?」

「うーんと、なんとなくかな?」
テヘっとする友理奈。なんとなくであたしは
あの高校にいかなきゃいけないんだ…。


「あ、やばい。遅刻ーゆり先行ってるねー。」
え、おいてくんですか?迎えにきたのに?

嵐のようにきて嵐のようにいっちゃたよ…。
まぁ、一人だしゆっくり準備しよ。

ドンドンドッッッッッ_______
 「しずくーー、はやくしろよっ!!」

すっごい勢いであがてきたお兄ちゃん
工藤啓人 (くどうけいと)22歳

あたしの親代わりなの。なんで親代わりかって?詳しいことは
のちのちわかるよ。
「ねぇ、いまから走ってもちこく?」

「えっ?」なにがえっ?よ。ちゃんと行こうとしてるのに。

「だーかーらー学校間に合う?」


「高校行ってくれるの?」

「行くから聞いてるんだよ。」
あたりまえぢゃないあ。あの可愛い友理奈を1人になんかできないもん。

「今から着替えて、走っていけばぎりぎり間に合うくらいだぞ。」
なら速攻きがえて、いくっきゃないでしょー。

「ぢゃー、ごはんいらないから制服だしといてー」
その間に歯磨きとかいろいろやんなきゃいけないなー。