「愛子ー？引越しの準備出来てるのー？」

「もうちょっとー。・・・私も行かなきゃダメ？」

「あんたそれ昨日から何回目よ。ダメって言ってるでしょ。優太も認めてるんだから文句言わないの。」

「だってパパが単身赴任・・」

「パパは家に必要でしょ！」


それはママにとってでしょ。


私は夏原愛子。

今年高校２年なんだけど、編入することになった。
で、明日編入試験がある。


「パパのバカ。」

「愛子！」


なによ。
ママはいいかもしれないけど、私はまた友達作らなきゃいけなくて大変なんだから。

なんなのよ。




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「ここが新しい家ね！」

「・・・・・。」

「大きいね、母さん。」

「そうねぇ。ふてくされてる子もいるけどね。」


嫌味な人！
そりゃ好きでここにきてるなら大きいねって喜んでるけど。

でも嫌々だもん。



「愛子、荷物片づけちゃいましょ。」

「・・・はーい。」


そして家に入ると、なぜか男子が一人座ってた。
てゆーか身長低くない？


私とほぼほぼ同じ・・・。