「和也ー! 黒いオーラがここからでも丸わかりだよ‼︎」 教室のドアから、俺に向かって大声で言いながら、笑い飛ばしてくる龍也。 「おい、龍也‼︎ こっちこい! 笑い事じゃねぇんだよ‼︎」 龍也を睨みつけながら、手招きする。 「おいおい...ちょっと待って‼︎」 龍也は、ため息をつきながらもそう言うと、廊下にいた友達と軽く話し込んだ。 それから、その友達に手を振ると、俺の所にのっそりと来た。