【花音、昨日誰かと遊んだ?】

【え?一人で買い物行ってたよ。】

【そう?分かった。】

嘘…花音が隠し事なんて…すごい珍しい。何で?

「紗藍さん。気分転換しません?」

「はい。」



「あー。屋上から見る景色はやっぱ違うな。」

「本当。」

「それにコーヒーも。ここで飲むともっと美味しい。」

「本当ですよね。」

「あ。今敬語使った。」

「あ…」

「これは約束を破ったバツだからね?」

「えっ…?」

私は手すりによりかかって、代理は少しベンチに座って外を見ていた。

そっと近づいてきた。
目の前に立った代理は、私の両サイドから手すりを掴んで、私はコーヒーを持っている手に力を入れた。

少し微笑んでから、私にキスをする。