「どうして私を困らせるの!」

「…俺と付き合え。」

「フッ…笑わせないで。」

「本気だ。」

「返事は分かってるでしょ?あんたには芽衣がいるでしょ?」

「だからもう芽衣とは別れたって!」

「もう帰ってよ!」

「…分かった。」

「…」


「バンッ!」

「え?」

振り向いた先には、車にひかれた晃がいた。

「ひ…晃!」

「さ…らん。」

「電話しなきゃ…すみません!男性が車にひかれて頭から血を流してます!早く来て!」

「大丈夫ですか⁈本当にすみません!」

「しっかり運転してください!夜遅いんです。危ないでしょ?」

「ごめんなさい。」

「ピーポーピーポー」

「あ、来た!」

罪悪感と心配な気持ちで付き添いでついて行った。

オッパ…

【ごめん…もう少し待って。】

【何があった⁈今どこにいるんだ?】

【今から病院に行くわ。】

【僕も今から行く。】