「…た、助けて…助けてくれ…」
男の呻き声が聞こえた私は、声のする路地の方をみた。

すると、血だらけで倒れている男と
その前に立っている男を見た。
直感で、立っている者は殺し屋だと悟った。

「誰だ?!」
殺し屋の男はすぐさま私に反応した。

「…炎蝶の総長、姫蝶(きちょう)だ。」
私は素直に名乗った。

「…姫蝶…か。確か凄ぇ有名なやつだよな。」
「そうでもないけどね。」
私はくすりと笑ってそういう。