貴方だけを愛します(短編)

「お前…光輝とか言ったな。
お前はいつもいつも美海に付きまといやがって。
美海は俺の…俺だけの物なんだ。
それなのに、お前が近づきやがって…
汚れたらどうしてくれんだよ。
あいつには俺だけ居ればいいんだよ。
俺があいつだけ居れば幸せなようにな!
だから、美海に近づく奴らは…
俺が消してやる。」
拓はそう言うと、拳銃を取り出し、俺に向けてきた。

「…おい、拓?何言ってるんだ?
消すって…殺すってことか?!」
俺は慌てふためいた。
いくら、族だからと言えど、殺し屋に殺されるとなると、さすがに足がすくむ。