私の心を彩る君




また、こんな運命にある自分を憎み神様を恨んだ。


全てが嫌になりどうでもよくなった。


目に映る全てが色を失い、私の世界はモノクロだった。



それでも生きていかなきゃいけない。ちゃんと私の人生を歩まなければならない。


それならばせめて高校は昔の私を知らないところへ行こう。


そして、地元から遠いこの星華高校に決めた。


遠ければどこでも良かった。地元の人がいないところなら。


でもこの星華高校の校舎がお城のように素敵で、こんなところで過ごしたら私も変われるかもしれない。


そう思ってしまった。


決意してからは、そこそこレベルが高い星華高校に受かるために今までより勉強に励み、無事に合格した。


そして母を無理矢理説得し一人暮らしを始めた。


母をもう苦しませたくなかったし、私なんか必要ないと思ったから…。