「………すげぇな。」
「え?」
聞き間違い?今、すごいって言われた?私が?
「あの…何で?」
「俺さ、海が立候補したのを隣で見た時凄いなって本当に思ったんだ。キラキラした目してさ、やる気に満ち溢れてて。
だから運動音痴とか関係ないんじゃん?海が皆のために頑張ろうって気持ち、俺に伝わったようにきっと皆にも伝わると思うよ。」
そう言って私の頭をクシャクシャする。
この人はどうして私の欲しい言葉をくれるんだろう。
「あ、ありがとう…私頑張るね!」
「俺も海に負けてられないわー、頑張ろうな!」
彼がフッと微笑んだ。
その途端に胸がぎゅーっと締め付けられた感覚に陥いる。
前にも似たようなことあった気がする…。
これは何?