「海さ、数学の課題やった?」

「うん。やったよ…?」

「まじか!あのさ、問3の(2)のやつ見してくれない?俺多分そこ当たるんだよねー。」

「うん、いいよ。ちょっと待ってね。」



そう言って私はバックからノートを漁った


圭人君は誰にでも分け隔てなく接してくれて優しい


明るくて表舞台向きな性格から、あっという間にクラスの中心的な人になっていた



「はい、どうぞ。」

「サンキュー。」



私とは対照的すぎる圭人君が私と話してくれる事が何だか申し訳ないというか心苦しい気持ちになるけど、誰とも話さず1人ぼっちだった頃に比べたら全然いいと思った