だけど、私がお義父さんを好きになれない理由はもうひとつある。
もうひとつというか、これが第一の理由かもしれない。

それはー

「紗綾(さや)、好きな服を選びんでいいよ」
私の名前を呼ぶ、お義父さんの声が聞こえる。
まただ。