「・・・・お前に関係ないだろ。」

「・・・ほんと最低。」


そして私は入学式でケンカをしてしまった。


放課後。
集まりがあるって言ってたけど・・・。


多分アイツはこないだろう。
だって、ケンカしたし。


「あれ、1年5組は一人だけ?」

「あ、もう一人の人は・・・体調不良で帰りました。」


なんだか忘れて帰ったっていうのはフェアじゃない気がした。
だって多分忘れてない。
忘れてなくて帰るのはもっと悪意あると思うけど・・・。

でも嘘はね・・・。


「・・・やっと終わった・・・。」


結局集まりが終わったのは1時過ぎ。
長すぎでしょ。


「・・・あれ。朝倉くん?」

「終わった?」

「なんでここにいるの・・・?」

「多分陸は行かないと思って、待ってた。今日雨だし。送ってくよ。」



なんで朝倉くんはこんなに優しいのに。
アイツはあんななの。


「陸のことだけどさ。許してやってよ。」

「え?」

「あんなこと言って優羽ちゃんのこと挑発したりするけど。いつもはあんな感じじゃないんだ。」


なにそれ。
私のこと気に食わないみたいね・・・。


「陸があんなに言う人ってちょっと気になってる人にだけなんだ。」

「へ?」

「俺もその一人だったんだけどさ。ね?」


そういわれると少し心が軽くなった気もする・・・。