「陸!自己紹介しようぜ。」

「・・・・別に自己紹介とかよくない?」

「なんでだよ!1年活動を共にするんだぞ!」

「・・・・そういうのうざい。」


本を読みだす浅野。
こんな人にくんなんてつける必要ない!


「とりあえず、俺は朝倉伊織。よろしくね?」

「私は宮野優羽!よろしく!」

「私は向井夕希。」


そして沈黙。
おい、 名前くらい言えよ!


「陸~・・・」

「ちょっと。っさっきからなんなの?名前も言えないの?小さい子じゃないんだしそういうのやめてくれる?先に進まないじゃん。」


あ、つい性格上言ってしまった・・・。
私思ってることつい口に出しちゃうんだよね・・・。


「あ、優羽ちゃん落ち着いて・・」

「・・・そっちこそ、名前知ったところで何になんの?別に一緒に仕事するとは限らないだろ。」


なにこいつ。
マジでもう我慢できない。


「あんたなんなの?本当に幼稚な人。そうやってクールにしとけばなんとでもなると思ってるわけ?」

「・・・・毎回伊織にこんな風にされるの迷惑なんだよね。」


パンッ


「いい加減にしろ!わがまま男!朝倉くんはあんたのことを思ってやってるんだよ!それを迷惑だなんて、なにも行動しない奴が文句言うな!」


私はついに頬をビンタしてしまったようだ。
みんなの視線がこっちを向いている。


あーあ。
ついにやってしまったか。