〔嘘〕ジンクスにも打ち勝ったふたりに、
障害は何もなかったはず!?もし、他に二人を引き離すものが有るとすれば、それは多分「嘘」…。

仕事から帰ると、いつも俺の部屋のベットで、制服のまま眠っている彼女が、その日はまだ来ていなかった。彼女の家に電話をしても、まだ帰っていなかった!そしてなおちんと、同じ学校で同じクラスだった恵ちゃんに、電話して聞いてみた。

すると、恵ちゃんの話によると、同じクラスの男子三人にカラオケに誘われている所を見たらしい!?

そして、受話器を置くと同時に、家のチャイムがなり、なおちんが入ってきた。
俺は、「随分遅かったね!何かあった?」
と問いかけると、なおちんは「恵ちゃんとカラオケ行ってたの!夢中だったから、時間忘れちゃって…ごめんね!」と

そう話した瞬間、俺は怒った!
「なんで嘘つくの?恵ちゃんに、さっき電話して聞いたんだよ!?」

俺が背を向けて、ベットに入ろうとすると、なおちんは、静かに部屋を出ていった。

いつもなら、何があっても正直に話してくれた、なおちんが…!?