〔透明人間〕なおちんは、凄く歌が上手く!毎週歌謡教室に通う程の実力だった。

ある時、ラジオ番組主催のカラオケ大会があり、それになおちんが出場する事になった!

その日からふたりは、、飛行船に行き猛練習に通った!

そして本番当日、会場へ向うバスの中、座席の横には、いつもよりもおしゃれをしたなおちんが特に緊張した様子もなく、ただ横で手を繋ぎ座っていた。俺にとってそれは、逆に不安だった!

その訳は、この大会でもし優勝すると、札幌の本選に出場が決まる!!そんな事になると、なおちんはきっと、俺の手から離れ、
何処か届かない場所へ、行ってしまうような気がして…!?

そんな事を考えているうちに、本番が始まりあっという間に、なおちんの番が来た!
その時俺は、更にもっとショックを受けた!!

MCに「誰か応援に来てる人はいますか?」
と聞かれ、なおちんは「はい!両親が来てます。」…なぜ?一番前の席に座っていた俺は、目も合わせられず、ただこの場所から、消えてしまいたかった!!
あんなに一緒に練習したのに!なおちんにとって俺は、ただの透明人間?