〔正道〕奥山は話しの某頭で、こう切り出した。「今から話す事は、純治くんにとって、凄く大事な話しになるんだ!」

直感で、みっきの事だと分かった!良くない知らせだという事も…。

「実はみっきには、純治くんと、もうひとり好きな人がいるんだよ! 両方大好きだから、本気で困ってるみたい!?」

俺は一瞬、心臓に何かが刺さったような痛みが走った!!

「私は、みっきの事諦めてとは言わない!
私、個人的には純治くんの方が好きだから
頑張って欲しいよ…!だけど、それだけに傷ついて欲しくない!!そしてみっきも言ってたんだ、この事もし純治が知ったら、多分あの人優しいから、自分から離れて行くと思う!それが逆に怖い!!」って…。

俺に残された道は!? みっきの事が、本当に本当に大好きだから絶対に諦めないという道…!それともみっきを、二股を掛けていた悪者にはさせたくない!!だから自分から身を引くという道…!正しい道は?

結局俺は、彼女との別れを選んだ!
「みっき!今俺が話す事を、最後まで何も言わずに、聞いて欲しい。そして話の最後に、ただうなずいて欲しい!
俺は、みっきの事をずっと、好きだといいながらも、みっきが俺の事で、悩んでいた事に、ずっと気付いて上げられなかった!
全く彼氏失格だね!!これで、
みっきを幸せにする自信も無くなった!
だから、別れて欲しい!!」

そして、泣き崩れていたみっきが、最後に、小さな声で「うん」っとうなずいた。