「要くん……!」
思わず声を出してしまった。

「…… 」

彼はこっちを振り向いてくれた。

あぁ、間違いない。
彼だ。。要くんだ。
大好きな要くんだ。

「誰?」

「え。。。」

期待に答えてくれず、
少しがっかりしてるけど、
"8年も会ってないから、オボエテクレルワケナイジャン。。。"


「あ、あの!も、、もしかして、本吉要くん、、デスカ。。?」

「本吉?俺、一ノ瀬だけど?」

「い、、一ノ瀬?」

「なんだよ?誰だか知らねーけど、
気安く声かけないでくれる?」

「………!」

本吉 要じゃない。
だって、要くんは、とっても優しいから、私にこんな言い方は絶対しない。


はぁ…最初から期待した私がばかだった。こんな偶然あるわけがないじゃん。
でも、やっぱり。。きついなぁ……