「…途中まではじいちゃんの居場所知ってるワケね」
希望梨はまた小声だった。
「じいちゃん、いつもこの公園で一休みするからね」
ミヨはベンチに座っている創介を指差した。
「…ここまで知ってるならじいちゃんに聞けばいいじゃん」
希望梨は草影から祖父のもとへ行こうとした。
「ダメ!」
ミヨにまた腕を引っ張られた。
ばあちゃん力強い!
「シッポをつかむのよ。あんたが証人」
「えぇっ…」
遥々来て何故。
「じいちゃん、駅の方向に歩いてんじゃない?」
しばらくして公園を後にした創介を尾行しながらミヨにささやいた。
「じいちゃん、私迎えに駅に行こうとしてるんだよ!」
希望梨がそう言った途端、携帯の着うたが鳴り始めた。
早朝の歩道にABBAの歌声が響き渡る。
「ちょっと!じいちゃんに気付かれるよ!」
慌てて携帯を取り出す希望梨をたしなめるミヨの声もなかなか大きかった。
「…じいちゃんからだ」
希望梨がそう呟くと、少し離れた所を歩く創介も携帯を耳に当てていた。
希望梨はまた小声だった。
「じいちゃん、いつもこの公園で一休みするからね」
ミヨはベンチに座っている創介を指差した。
「…ここまで知ってるならじいちゃんに聞けばいいじゃん」
希望梨は草影から祖父のもとへ行こうとした。
「ダメ!」
ミヨにまた腕を引っ張られた。
ばあちゃん力強い!
「シッポをつかむのよ。あんたが証人」
「えぇっ…」
遥々来て何故。
「じいちゃん、駅の方向に歩いてんじゃない?」
しばらくして公園を後にした創介を尾行しながらミヨにささやいた。
「じいちゃん、私迎えに駅に行こうとしてるんだよ!」
希望梨がそう言った途端、携帯の着うたが鳴り始めた。
早朝の歩道にABBAの歌声が響き渡る。
「ちょっと!じいちゃんに気付かれるよ!」
慌てて携帯を取り出す希望梨をたしなめるミヨの声もなかなか大きかった。
「…じいちゃんからだ」
希望梨がそう呟くと、少し離れた所を歩く創介も携帯を耳に当てていた。
