連休明け。
稔は教室でぼんやりしていた。
いつになく早く登校してしまい、教室には自分しかいなかった。
そこへ、見覚えのある女子が入ってきた。
「桜井はまだ登校してないよ」
聞かれてもいないのに、反射的に発言した。
希望梨と仲のいい子だ。
なんて名前だっけ…。
り…。涼子。
苗字までは思い出せない。
希望梨がいつも涼子ちゃん涼子ちゃんて呼んでたな、そういえば。
「あの、希望梨ちゃんに用事があるんじゃないの」
「…へ?」
間抜けな声が出た。
「今日、小テストがあるから早めに登校したの」
涼子の言葉に稔はきょとんとした。
自分になんの関係がある話なのか。
「…で、このクラスの前通りかかったら笠倉君がいるの見かけて…」
稔は黙って聞いていた。
何と口を挟めばいいのか分からなかったから。
「あの…その…」
涼子がためらっていると、誰かが教室に来る気配がした。
「私、笠倉君の事が好きなんです!!」
涼子が告白した時、稔の思考回路は停止した。
そしてちょうど登校して来た希望梨の動きも停止した。
稔は教室でぼんやりしていた。
いつになく早く登校してしまい、教室には自分しかいなかった。
そこへ、見覚えのある女子が入ってきた。
「桜井はまだ登校してないよ」
聞かれてもいないのに、反射的に発言した。
希望梨と仲のいい子だ。
なんて名前だっけ…。
り…。涼子。
苗字までは思い出せない。
希望梨がいつも涼子ちゃん涼子ちゃんて呼んでたな、そういえば。
「あの、希望梨ちゃんに用事があるんじゃないの」
「…へ?」
間抜けな声が出た。
「今日、小テストがあるから早めに登校したの」
涼子の言葉に稔はきょとんとした。
自分になんの関係がある話なのか。
「…で、このクラスの前通りかかったら笠倉君がいるの見かけて…」
稔は黙って聞いていた。
何と口を挟めばいいのか分からなかったから。
「あの…その…」
涼子がためらっていると、誰かが教室に来る気配がした。
「私、笠倉君の事が好きなんです!!」
涼子が告白した時、稔の思考回路は停止した。
そしてちょうど登校して来た希望梨の動きも停止した。
