「涙っ?」

ギュム

私に抱きついてきたこの男。

「ちょっとつぼみ。急に抱きいてこない

で。」

コイツ、水城 つぼみ。

私の現・彼氏です。

そして私、 如月 涙。

「だって、ボーッとしてるから…。」

“俺、悪くないでしょ?”と、同意を

求めてくるつぼみ。

その顔があまりにも可愛すぎて…

「うん。だね 。」

あぁ…言ってしまった…。

負けてしまった!つぼみに!!

つぼみの可愛さに!!!

って………はぁ…。馬鹿か私は。

“あ゛ーーー!!もうっ!”

と、一人唸っていると……

「今日どこに寄る?」

つぼみが話をかけてきた…。

私は、唸るのを止め、考え出した。