侑磨side

紗雪と一緒に公園に来た。

何となく懐かしくなった。

紗雪は女の子と一緒にボールで遊んでる。

俺は、ブランコを押してあげてる。

ニコニコしてる子。
それを見ているだけで楽しかった。


でも……


ードンッー

鋭く鈍い音がする。

嫌な予感がして俺は無我夢中で

その音がした場所にいた。

そこには……

血だらけになってる紗雪と

紗雪と一緒に遊んでいた女の子。

女の子はずっと泣いている。

侑磨「紗雪?」

血だらけになってる彼女を見て
俺は上手く状況が飲み込めない。

誰かが救急車を呼んでくれている。

救急車がいつの間にか到着していて

俺は救急車に乗っていた。

頭が追いつかない。

侑磨「紗雪…」

やっと我に返って気づいたのは

手術室の前。

紗雪の両親と俺の両親が

頭を抱えている。


紗雪……

俺が公園なんかに誘ってなかったら…

こんな事にはならなかった?

苦しまずに済んだ?



そして、手術中のライトが消えた。