「結衣ー、入学式いかないつもりー?」

「・・・だって制服サイズ合ってないんだもん。」

「それは後から補正するって言ってるでしょ。まったく。ほら、行きなさい。」


私は佐藤結衣。
今日から高1です。


そしてなんと、制服のサイズが合ってなくて大きいんです・・・。



「姉ちゃん、俺の体操服しらねぇ?」

「優太横に立たないで!」

「なんでだよ。」

「年下に身長抜かれたとか信じたくない!」


そういって私は足早に洗面所を出ると、急いで家を出た。



そしてクラス表を見ようとするけど、どうしても周りが大きくて見えない。


「見ようか?名前なに?」

「あ・・佐藤結衣です。」


親切に声をかけてくれた女の子。
多分同い年だろうけど、大人っぽいしなにより、背が高い・・・。


「あ、私と同じ2組だよ。よろしくね?」

「あ、よろしくね!名前は?」

「鈴木麗華よ。可愛いのね。」


そういってニコッと笑う麗華ちゃんはもう天使みたいだった。


「麗華ちゃん、どうしたらそんなに身長のびるの?」

「んー。そうねぇ。特に何もしてないんだけど・・・」



ガーン・・・。
だよね。
私の発育のせいだよね。


「あ、でもほら!結衣可愛いじゃない?サイズが!」

「・・・ありがと。」


これ以上の不便はないんだけどね。