恋の始まり、友情の終わり

〜奈央side〜


悠を連れて、屋上を出た後
私達は中庭に向かった。


屋上を出たのには、2つの訳があった。


1つ目は、奈那美の心を癒すには、涼と2人にするのが、最善策だと思ったから。
多分、涼なら、奈那美を癒せる。
そう信じたから。


そして2つ目は…
悠は私と同じことを考えてるから。

それは、奈那美には聞かせられないようなことだけど…


「悠。」

「何?」

「あの犯人、誰なのかって…
多分、悠は奈那美の近くの人だと思ってるでしょ?」

「あぁ…奈央も思ってるんでしょ?」


私は深呼吸をすると、言った。


「…赤池麻依…じゃない?」

「俺もそう思った。」