それから、数ヶ月間、私達は色々なところに行った。

そして、どんどん仲良くなっていった。



その一方で、私にはある思いが生まれ始めた。

…涼くんのことが好きだと言う思いが。



そんなある日のこと。
午前中の授業が終わり、お昼休みの時間になった。


「…奈央ちゃん!」

「どしたん、奈那美?」

「あのさ、天気良いし、屋上でご飯食べない…?」

「ええよー?んじゃ、行こか!」

奈央ちゃんは、笑ってお弁当を持って歩き出した。