「きゃー!!!!ゆう様!!!」

「ゆうくん!!!こっち向いてー!!!」

「ゆう様が手を振ってくれたわ!!」

「「「「かっこいいーっ♡」」」」


…どうやら、入学生の中で一番かっこいい子が来たようだ。


「…麻依ちゃん、ゆう様って誰か知ってる?」

「え?!奈那、ゆう様知らないの?!
この辺じゃ有名だよ?!」


そうは言われても、知らないものは知らないのだが…


「…知らないの。教えて?」

「ちゃんと聞いてね、奈那?
ゆう様はね?この辺じゃ有名なヤンキー校のリーダーだったの!!
しかも、超がつくイケメン!
運動も勉強も出来て、女子から人気なんだから!!」

「ふーん…
…って、えええええええええ?!」

「うるさい、奈那。」


いや!待て!
ヤンキー校のリーダー?!
怖っ!!!


「…リーダー…」

「ゆう様は、理由なく喧嘩したりはしないから、安心しな。」

「そ、そうなんだ…」


すると麻依ちゃんは1年生のクラス表をじっと眺めはじめた。



「…麻依ちゃん?」


私がそう声をかけると