「…涼…くん…
怖かった…怖かったよぉ…」

私は一気に気が抜けて、泣き出してしまった。


「奈那!大丈夫?!
ごめんね、助けてあげられなくて!!」

麻依ちゃんが戻ってきた。


「麻依ちゃん…涼くんと悠くんが助けてくれたの…」

私は麻依ちゃんにそう伝えた。


「そっか。2人ともありがとう。」

麻依ちゃんは私に代わってお礼を述べた。


「当然のことをしたまでです。」

「気にすんなよー?」

2人は優しく笑い、私の頭をなでてくれた。