私達はそうして、和気あいあいとしていると…


「…皆さん、時間大丈夫ですかー?
式始まりますけど…?」

涼の言葉につられて、時計を見ると…


「「うわぁぁぁあ!在校生、もう集まってるよ?!」」

私と麻依ちゃんは顔を見合わせ、慌てて走り出した。


「気をつけろよ、奈那美、麻依!」

「奈那美先輩、麻依先輩、また後で!」

悠と涼は口々に言葉を述べてくれた。


私たちは2人で全力疾走して、入学式の開かれる体育館に向かった。