恋の始まり、友情の終わり

「だって、あの奈那美だろ?」

「確かに奈那美はモテるよ。
でも、相手は奈那美の見た目しか見てなかったみたいで、奈那美が好きになることは本当になかったんだ。」

「なるほど…」

「だから、奈那美はあれがファーストキスなんだ。」

「そうだったのか…」

「…ま、話は聞こえてたし、何と無く事情を把握したから、責めないけど。」

「え?」

「涼、奈那美のために赤池と付き合ってんだろ?」

「さっきなんでって聞いて来たじゃん!」

「憶測だからな。ちゃんと合ってるのか
確認したかっただけだ。」

「…合ってるよ。」

「やっぱりか。
奈那美には言わないから。」

「ありがとう。」

「んじゃ、話は終わり。
帰ろうか。」


奈央は立ち上がると伝票を手にして、
レジまで行った。


「奈央、俺が払…」

「お姉ちゃん、これ。」

「あら奈央。来てたのね。
もちろん、タダにしとくわ♡」

「ありがとう。また手伝いに来るね。」

「…お姉さんの店かよ。」