「玲ー そう負けちゃった・・・」

「どどどどどどどんまーい」

「もぅーうるさい」

この子は、川野 玲(かわの れい)
玲は優しくて、可愛くて男子からも女子からもモテモテの私の自慢の心友

でも、クラスが違うから残念・・・
「もぅ しかたがないなぁ 何頼まれたの?」

「え・・?えっと、メロンパンと焼きそばパンと苺ミルク」

「分かった。で・・鈴音は?」

「私?私はいつもの・・」

「分かった待ってて」

そういって玲は、肩まであるモカブラウン色のカールのかかった髪を、揺らしながら
売店の中に、消えてった。

しばらくたって、玲が、帰ってきた。

「はい。 メロンパンと焼きそばパンと苺ミルク あと、いつものメープルパンとリンゴ ジュース 鈴音スキだよねーこの組み合わせ」

「玲 ありがとう ハイお金」

「うん ばいばーい」

玲に手を振ってから、走って教室に向かう。

教室に行くと、小林が席に座っていた。

私に、気づいたのか、私に向かって笑顔を見せる。