もう一度、逢えたら…

彼女がバトンを渡し終え、
俺がバトンを渡そうとした瞬間、
目の前で彼女が思い切り転んだ。


俺は彼女に触れたわけでも、
押したわけでも無かったが、
一瞬驚いて止まりかけた。


でも、
すでにバトンを渡すところまで来ていたので、
そのまま、次の選手にバトンを渡した。


その後、
彼女に手を差し伸べ

「大丈夫?」

と聞いたが、
彼女は顔を上げることなく一人で立ち、

「うん。」

とだけ言って、
そのまま、走り終わった奴等が座る位置に向かった。