もう一度、逢えたら…

そこまでしても、紐はゴムに引っかかったまま外れない。

私はゴムが外れようと、髪の毛は後で直せばよいと、引っ張り続けた。


すると、私の髪を心配した浦野くんが言ってきた。


「そんなに無理したら、髪の毛が切れちゃうよ。

いいよ、俺が取ってやるよ。」


そして、私の後ろに回ると
ストップウォッチの紐を私の髪の毛から優しく外し、

「髪の毛、ぐちゃぐちゃになっちゃったね。

ごめんね。

これ、そのまま貰っていいよね。」

と謝ってから、
確認するように言った。


私といえば、
紐を外そうとした時に
私の首筋に彼の指が触れたため、
緊張して固まってしまって
返事も出来ずにいた。


私は髪の毛がグチャグチャのまま突っ立っていたので、
それを見かねた浦野君が言ってきた。

「俺が髪の毛直してあげようか。」