もう一度、逢えたら…

私は我にかえると無言のまま、
プールの中に落とさないようにと
首にかけていたストップウォッチを
あわてて外そうとした。


でも、
後ろに一つ束ねていた髪の毛のゴムに
ストップウォッチの紐が引っかかってしまい、
うまく取る事が出来なかった。

焦れば焦るほど、思うように上手くいかず、
紐はゴムに引っかかったままビクともしない。

見かねた浦野君が

「とりあえず、その記録用紙だけ貸して。」

といったので、
私は、記録用紙だけを渡して、
そのまま無理やり
ストップウォッチの紐を引っ張って取ろうとした。


そのまま、髪の毛のゴムがズレて外れそうになったけど、
私はかまわず引っ張り続けた。