もう一度、逢えたら…

「よく会うって程でもないよ。

なんかね、
私が転んだ時とか、変なときに
いつも通りかかるの。

昔から結構、
恥ずかしいところを見られてる気がするんだ。

……浦野君、来てたような気がするけど……、

あ、ほらあそこ。」


私は会場を見渡して彼を見つけると
指を差して教えてあげた。


「あ、本当だ、来てたんだ。

気付かなかったな。

やべぇな、
気付かなかったの内緒にしといてね。」


そういって、
速水君は笑いながら私に手を合わせて
お願いするポーズをしながらウィンクをして見せた。


私は

「どうしようかなぁ……?」

といってみたけど、
わざわざ話になんか行かないのは解っているようだった。