「なんだよ、いきなり。」


そして、
なぜ自分が渡すのか
腑に落ちないようで、


「なんで俺が渡すんだよ。

自分で渡せばいいだろう?

あいつだって
お前に直接貰いたいんじゃね~の?」



彼のほうへ
体を向けながら続けた。


筋肉質の彼は、
なぜか
自分では渡したくなさそうで、
ネクタイを目前の彼に
無理矢理
押しつけようとした。