もう一度、逢えたら…

びっくりした私と水穂は
思わず顔を見合わせて
吹き出してしまった。


「ぷっ」

「今のなに?!
ビックリしたぁ。」


真崎さんが両腕を振って

「おけいさま」

と呼びかけていたのは、
なんと速水君の家だった。


彼女の声で、
私達がちょうど立ち止まって
振り返った所が彼の家らしかった。


そこから学校までは、
あと100m位という場所だった。


水穂は
ただ真崎さんが可笑しかったみたいだったけれど、
私は色々考えてしまった。